油圧式エレベーターとは

油圧式エレベーターはロープ式と異なり建物上部に機械室が不要であるため、その上部を有効に利用でき、かつ高さ制限や日影規制にも容易に対処できます。
油圧の特性上、大きな積載量に向いており、建物上部に荷重をかけない構造などのメリットから、1990年後半まで多く採用されてきました。現在は機械室が不要のロープ式エレベーターが開発されており小型、大型問わずロープ式エレベーターが主流となっています。
しかし、建物の制約上、オーバーヘッド寸法が極端に狭い場所、大きな積載量で建物の上部に荷重を掛けたくない、既存エレベーターが油圧式エレベーターで同様のスペックをロープ式で対応出来ない、昇降路を改築したくない、などの理由から現在でも一定のニーズがあり採用され続けています。

油圧式エレベーターの構造

油圧式エレベーターは、油圧ユニットからの圧油を油圧ジャッキ(シリンダーとプランジャーを組み合わせたものをいう)に送り込み、プランジャーの押上げ力によりかごを上昇させ、下降はシリンダー内の油を同一配管にもどすことによって自重降下させる構造となっています。
かごと油圧ジャッキの組み合わせ方によって、直接式、間接式の二つの方法があります。

直接式エレベーター

直接式エレベーターは、かごを直接プランジャーで押し上げて昇降させる方式です。
システムが単純な為、昇降路内の構成機器が少なく、昇降路スペースが小さく済みます。荷重はピット底部にすべてかかり、ロープ式のような建物上部への荷重はかかりません。
ただし、通常ピットに昇降行程分の保護鋼管を埋設する必要があります。

出典:一般社団法人日本エレベーター協会
「建築設計・施工のための昇降機計画指針」


(1992年版)

直接式エレベーター

間接式エレベーター

間接式エレベーターは、プランジャーの動きをロープや鎖を介してかごに間接的に伝え昇降させる方式です。
ロープや鎖を使用するため、ロープ式エレベーター同様、非常止め装置、調速機などを必要とし、かご側部や背面に油圧シリンダーの配置をするため、昇降路スペースは直接式に比べ大きくなりますが、ピット底部に保護鋼管を必要としません。

出典:一般社団法人日本エレベーター協会
「建築設計・施工のための昇降機計画指針」


(1992年版)

間接式エレベーター

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